一歳のお祝いにどんなことをしてもらったか、覚えているだろうか。ほとんどの人は一歳のころの記憶などないかと思うが、私は一歳のお祝いにお餅を背負わされ、親戚の前でニコニコと笑っていた記憶がある。いや、正確に言えば「何度も当時の写真やビデオを見せられているのでなんだか覚えているような気になっている」というべきなのだろう、でもまるで本当に記憶があるかのように、親戚のおじさんやおばさんや母が笑いかけてくれていたようなそんな気がするのだ。

私の、このあやふやな記憶は「一升餅」をしている記憶である。一歳になると食べ物に「一生」困らないようにという願いをこめて「一升分」のお餅を背負って歩かせるという風習で、私もそんな風習に則り餅を背負って一生懸命歩いたのだ。私が一升餅をしたときの話をすると、母や祖母はなつかしそうに言う「今はそんなことする家庭も少ないんでしょ」「昔の古いものはやらなくなっていくんだろうね」と。

だが、本当にそうだろうか。むしろ、最近の若いママ達はそんな「風習」「儀式」を「子供の成長記録のため」に積極的に行っているように感じる。私の友達や身内のママさん達は様々な形で子供の成長を祝い、記録に収めているのである。特に、私が最近驚いたのは「選び取り」という儀式をしている家庭が多いということだ。私の甥っ子も選び取りをさせたようだし、SNSで「選び取り」と検索してみると2万件近い写真が出てくる。

「選び取り」とはお祝いというより「占い」という意味合いが強く、一升餅と同様に一歳のお祝いの場で行われる赤ちゃんの将来を占うための儀式だそうだ。選び取りはその名のとおり「赤ちゃんがどのアイテムを選び取るかによって将来の職業を占う」という方法で行われる。赤ちゃんの前にはそろばん・筆・お金・ハサミ・ボール・カメラといったアイテムだ並べられ、赤ちゃんがどれを最初に手に取るか、それによって将来何になるのかを占うというわけだ。最近の選び取りに使用されるアイテムは更に多様化しておりスマートフォンや風船、工具などを並べてもよいらしい。とにかく自由にアイテムをそろえて「お金を選んだならお金持ちになれる」「スマートフォンを選んだならIT関係の仕事につく」というように親が楽しく子供の将来を予想するのが選び取りの醍醐味なのだ。

私は「選び取り」という単語を親から聞いたことも無いし、そんなにポピュラーな占いだなんて知らなかった。他にもハーフバースデーや、マタニティフォトといった最近メジャーになりつつある風習もある。最近のママはこういった赤ちゃんの儀式や行事に本当に敏感なのだ。

もちろん、昔の風習をそのまま行っている家庭は減っているかもしれない。だが赤ちゃんの成長を記録に残したい・思い出を残したいというママ達の気持ちは昔よりもどんどん強くなっているのと私は思う。だからまた新しい形で赤ちゃんの成長を祝い、昔の風習もアレンジしながら続けているのだ。ちなみに、私の甥っ子は選び取りの際、二個のアイテムを選んだらしい。将来は幅広いジャンルで活躍できるマルチな人間になるということなのだろうか。

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